私が勤めたブラック企業( EP9-明け方面談)

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私が勤めたブラック企業(EP9)
 【明け方面談】

 そのお客様は自動車関連会社で総務部長をされており、私とはそれまでに2度打ち合わせをしていただき、その日の仕事後(金曜日)PM9:00に「買受申込書」をご記入にきていただくアポイントを頂戴していました。
 お客様からは、「今月決算月で業務が立て込んでいるから、その日の仕事の進捗具合ではアポの日時を変更してもらうかもしれないので、当日変更希望があれば電話する。」という内容を事前に聞いていました。
 その日時変更の可能性の内容も上司には報告していたのですが・・・。

 PM8:00お客様から「とても仕事が切り上げれそうにない。今日はAM0:00を超えると思うので日時変更をさせて下さい。いつにしていただくかは明日の午後いちに連絡します。」との電話がありました。
 私がその旨を報告すると、課長は「今日買受もらうんじゃなかったのか?それは仕事を理由にした断りだ。どうせ明日電話かかってきてもアポなんて取れるわけない。もう一度電話して、今日の何時まででも待ち続けるので、仕事終わりに必ずモデルルームに顔を出してもらうように言え。渋るようなら、あなたも会社の部長してるなら約束がどれだけ大切な事かわかるでしょ。って説得しろ。」とえらい剣幕になってまくしたててきた。
 課長の言ってることが滅茶苦茶な内容である。

 その月の課別の成績が悪かったために、課長はこの1本に期待をかけていたのかもしれないが、私は、お客様にそんな無理強いをさせたらご購入していただく可能性すら無くなってしまうし、交渉しているのは自分なので、そのお客様が少なくてもそんなまわりくどい断りをしない性格であることぐらいは解っているつもりであった。

 私は課長に、「明日、改めてのアポ日時の電話していただけるとおっしゃっているし、今日そんな無理強いしたらお客様が壊れてしまいますよ。」と反論したが、課長は、「そんなことで壊れるなら、買うお客さんじゃないってことだ。必ず今日、買受もらってから俺に電話してこい。何時まででも俺も家で連絡待ってる。」と言う指示内容に変わることはなかった。 

 お客様へ連絡をすると、逆に「今日は勘弁してくれ。事情を理解してほしい。」と懇願されたが、最後は渋々ではありましたが、上司指示の脅しのような言葉を使うことなく、なんとか仕事終わりにお越しいただけることをお約束いただけました。
結局、お客様がお越しいただけたのはAM4:00過ぎになりました。

 仕事の疲れと私からの無理強いの向こう側に見える販売会社の姿勢に対する不快感で、かなり気分を害していらっしゃいました。
 「なぜ、明日が待てない?」
 そこからはあまり何を話したのか記憶にありませんが、想像通りそのお客様に買受申込書をご記入いただくことはできませんでした。

 気持ちが固まっていなくての結果だったのかもしれませんが、少なくとも、その日に無理強いをしたことが悪影響を及ぼしたことは事実だと考えています。

 課長に電話すると、案の定、完璧に寝ていました。

 たわいもない以前の会社でのエピソードです。

※念のため、この時の課長は私の最も尊敬する方ではありません。